エンジニアのための口腔マイクロバイオーム
「虫歯は体からの警告サインかもしれない」
こんにちは、今回はHuberman Lab PodcastのDr. Staci Whitmanとの2時間以上にわたるディスカッションから、エンジニアが押さえておくべき“口の中の科学”を深掘りします。パフォーマンスや集中力、さらにはホルモンバランスにも関わる「口腔マイクロバイオーム」の最新知見と、いますぐ実践できる行動リストをお届けします。
なぜエンジニアが「口腔環境」に注目すべきか?
- 集中力・認知機能は「炎症」と密接に関係する
- 口腔マイクロバイオームは「脳・腸・免疫」へとつながる入口
- 夜型生活やカフェイン習慣は、口腔のpHバランスを崩す
つまり、 日々のパフォーマンスを左右する入口が「口」 なのです。
オーラルマイクロバイオームとは?
口の中には700種類以上の細菌が住んでおり、それがバイオフィルム(歯垢)を形成しています。これが健康であれば虫歯や歯周病を防ぎ、逆にバランスが崩れると炎症・疾患リスクが跳ね上がります。
特に注目したいのは:
- P. gingivalis:歯周病菌、アルツハイマーとの関連も示唆
- F. nucleatum:妊娠や腸の健康との関係も
現代の「虫歯の根本原因」は?
加工食品 × 鼻呼吸不足 × 睡眠の質低下 = 虫歯の三重苦
糖質だけが悪者ではありません。虫歯や歯周病は生活習慣病の一種と捉えるべきです。
要注意:水道水のフッ素添加の是非
- フッ素(fluoride)は1920年代から水道に添加
- IQ低下との相関を示す研究が増加(例:2019年のRivka Green研究)
- 米国では70%以上がフッ素入り水道水を使用
- エンジニアの皆さん、水はROフィルターでろ過していますか?
「歯は強くなるが、脳にはどうか?」この視点が重要です。
ハイドロキシアパタイト vs フッ素
最近注目の代替成分「ハイドロキシアパタイト」。これは骨や歯の主成分であり、
- 再石灰化を促進
- 抗菌作用あり
- 飲み込んでも安全
日本では比較的入手しやすく、エンジニアにおすすめな成分です。
実践編:エンジニアのための口腔ケアルーティン
✅ 毎日の習慣
- ナイトケア重視:就寝前の歯磨きは絶対
- フロスは先・ブラシは後:食物残渣を取り除いてから磨く
- 舌磨き:毎朝、舌苔を軽く除去して口臭・菌の除去
- 水分・電解質補給:ドライマウス予防に
- 鼻呼吸:集中力と酸素効率UP
✅ 週に数回の追加ケア
- オイルプリング(ココナッツオイルでうがい):週2〜3回
- ウォーターピック:フロスが届かないポケットもケア
今後注目の技術
- ブリストル(Bristle):自宅でできる口腔マイクロバイオームテスト
- レッドライト療法:創傷治癒・炎症軽減への応用
- ペプチド治療やエクソソーム:根管治療や再生歯科への導入が進む
最後に:パフォーマンスは歯から始まる
虫歯は見た目の問題にとどまりません。脳、腸、ホルモン、妊娠、そして将来のQOLに直結する問題です。
エンジニアは頭脳が資本。だからこそ「歯」と「舌」からもアプローチしていきましょう。